一つの映画を作って世界へ発信されるまでに、作品にもよりますが、何年という時間をかけて製作していきます。
年々と動画のクオリティがは高度な技術が使われており、どうしたらこんなクオリティの映画が作れるのだろうかと感動してしまいますよね。
映画のエンディングを見てみると分かる通り、映画ができるまでは非常に多くの人が関わり合って出来ています。
そこで、映画ができるまでにどのようなステップを踏んで完成していくのかを調べていきたいと思います。
きっと、自作の動画を一から作りたい方や、将来映画業界で働きたい方にとっては知っておいても損はないかと思います！
映画作成までのステップ
1．計画
まずは、どのようなテーマの映画を撮影したいのかのアイデアとストーリーを考えることから始めます。
始めの段階では簡潔にシンプルな構成でプランすることが多いそうです。
一つのアイデアから、木の枝のように段々と多くのストーリー性を作り出していくことが目的なので、最初の段階ではざっくりと決めていきます。
また、実際に撮影へと移る前に、必要な機材や人材も揃っているのかどうかを確認する必要性もあります。
法的な問題として、撮影場所の確保や使用許可の申請が可能かどうかも重要なポイントです。時期によっては、天候の安定しない時期や季節感などのギャップなどが生まれるなどの問題があると撮影がスムーズにいかなくなる可能性が出てくるので、事前に撮影時期についても確認します。
- ストーリーを作る
冒頭でもご紹介した通りに、最初のストーリーは簡潔にざっくりと決めます。その後、ブレインストーミングの方法などで木の枝のようにストーリーのアイデアをどんどん付け加えていきます。
そのストーリーを考えた後、本当にそれを映画という動画に変えることができるのか、またはどの様にして映画で表現するのかということもマインドマップの中に留めておくようにします。
- 撮影の準備
次に何をいつ撮影するのかということを計画します。
特に大がかりな映画になればなるほど、撮影スケジュールを組み立てるのが必要になってきます。
出演してくれる俳優や、カメラなどの機材を扱える人物とのスケジュール調整が上手くいくように、早め早めで計画をしておきます。
- 事実関係の基づいた計画
撮影内で発言される事柄や、ニュース、ドキュメンタリー映画などでは、その事実が本当に正しいものなのかを検証する必要性があります。
特に、シリアスな内容の映画の場合はストーリーの流れに相互関係がきちんとあるのかどうかを調べていかなくてはいけません。
計画している映画が例え、アクション映画や、面白さ重視の映画だとしても、可能な限り真実に近付けることができるように可能な限り調べます。
- 撮影場所の決定
状況によっては、海外や国内でも遠い場所などと事前に撮影場所に行けないこともあるかもしれませんが、その場所が撮影場所としてどの様に見えるかについて可能な限り調べます。
その場所を撮影場所として使うのであれば、撮影許可が必要になるかもしれませんし、また地域住民への撮影許可を取らなくてはいけない可能性も十分にあります。
事前に現地の人とコンタクトを取ることで、撮影時期の天候の特徴や、地域の行事ごとの日程も把握することができるので、重要なプロセスになります。
2．撮影
実際に撮影を始める前に、機材が十分に揃っているか、その機材を十分に扱えるスタッフが用意されているかを確認します。
本格的な映画を製作するにあたって、本番の撮影開始前にはリハーサルという練習での撮影などのスケジュール調整も一緒に組み合わせて時間管理をします。
何時間もの映画の作品ともなれば、必要以上にリハーサルに時間をかける必要はありません。
映画業界では映画の中の1分間は、3～5分のビデオを撮影する必要があるということもざらにあるそうです。
最後に、毎回一つの動画の撮影後は、その動画に問題がないことを確認します。
マイクが画面端に映り込んでいないか、色は正しいか、フレーミングは正しいかなどをチェックすることはその動画が使えなくなるという事態を防ぐことができる方法です。
- フレーミングの確認
撮影後に編集することも不可能ではないですが、撮影した動画内のライトの使い方や、ファインダーまたは画像ショットを確認します。
明るすぎたり暗すぎたり、前のカットと色味が全く違う場合は、調節して撮影するようにしましょう。
- 音の管理
周囲の音が静かになるタイミングを狙って、撮影をスタートさせます。
撮影の間はもちろん、どのスタッフも静かに会話をせずに、地域住民にも音に関して注意を払ってもらいます。
- 撮影後の確認
最後に、撮影が終わった直後、また全撮影終了後には、今回撮影したものを一つずつ確認します。
また、今日撮影しなければいけないものは全て撮影できたかどうか、漏れがないかということも、ストーリーボード、またはショットリストを確認し撮影済みかを調べます。
3．編集とリリース
編集を開始する前に、フッテージを確認します。フッテージとは、編集ソフトに取り込む動画のことを指します。
これから編集に読み込む全データををまとめ、記録しておくことで、整理させることができることと、全体像を再確認しながら作業を進めていくことができます。
編集内容は必ず毎回バックアップを取り、膨大な時間の撮影動画を短くするように調整を進めていきます。
- 保存とバックアップの確実さ
せっかく時間をかけて編集した映像がクラッシュしてしまうと、今までの全作業時間が失われることへと繋がります。
最近では、5分または長くても10分ごとに定期的に自動保存できる機能が付け加えられているそうですが、この自動保存機能が無い場合は、リマインダーを設定して定期的に手動で保存作業を行ってから次の作業へと移ります。
万が一のために、バックアップも必ず設定しておきます。
- 常に計画通りに作業を進める
ストーリーボードまたは、ショットリストを利用して、作業計画をし、編集作業を進めていくようにします。
ショットごとの整理や、サウンド・視覚効果などを追加していく場合、順番が重要になってきます。前のカットと後ろのカットに少しのズレが出てくると、作品を見ている側からして違和感を感じさせる可能性があるからです。
- レビューを続ける
ある程度のところまで編集が終われば、他の人に見せたりすることで彼らのフィードバックを得るようにします。
時にはやり直す必要性が出てくる可能性も大ですが、良い作品を作るための仕上げだと思って根気強く続けます。
- 最後の仕上げ
全動画の編集を微調整することに集中することへと作業内容を移します。
ショットごとの色が一致しているか、サウンド効果にズレや違和感がないか、またサウンドの音声が大きすぎないかどうかなどと最後の編集作業です。
- リリースに向けて
完成した映画作品をリリースするにあたって、どのような形で上映させるかを戦略的に考えます。
多くの観客の前で上映をするのか、限られた人数を抽選などで集めて限定公開するのかなどです。